精神科看護「まごころ草とばいきん草」

精神科看護「まごころ草とばいきん草」

精神科看護に関する自分なりの覚書

子どものための精神医学 滝川一廣 感想 その1

子どものための精神医学 作者: 滝川一廣 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2017/03/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 発売日すぐに買って、日々手を出して、やっと読み終わりました。ちょうど1ヶ月位かかりました。第2刷も決定したそうです…

看護研究についての自己学習ノートその4

続きです。 1)研究テーマ2)研究の動機3)研究の背景4)目的5)意義6)研究方法7)文献8)作業計画 今回の記事では4)目的 5)意義について話せればと思います。 前回の記事を参考に、ちょろっと論文を探してみましたでしょうか?論文は、今まで…

看護研究についての自己学習ノートその3

続きです。 1)研究テーマ 2)研究の動機 3)研究の背景 4)目的 5)意義 6)研究方法 7)文献 8)作業計画 この記事では前回の予告と違って、3)研究の背景だけ説明していこうと思います。 合わせて研究の背景を説明するために、文献検索の必要性…

看護研究についての自己学習ノートその2

というわけで、この記事から、前回の看護研究についての自己学習ノートその1から内容を引き継いで、雛形をひとつひとつ説明していきます。今回の記事では1)研究テーマ2)研究の動機、の二つを解説します。 1)研究テーマ 2)研究の動機 3)研究の背景…

看護研究についての自己学習ノートその1

看護における研究 作者: 南裕子 出版社/メーカー: 日本看護協会出版会 発売日: 2008/12 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る 看護研究といえば、この本が名著でしょう。とりあえず買っておくことをお勧めします。圧倒的内容量と整理…

京大のシンポジウムに参加してきました -イヴジネストさんのユマニチュードを軸に-

「孤立防止のための自助・互助強化プログラム開発」プロジェクト 2016年度シンポジウム 認知症ケアを問い直す: 人間らしくあるということ -ユマニチュード- — 京都大学 知人の紹介でこんな素敵なシンポジウムがあることを知り、参加してきました。 感想を…

精神科面接マニュアル 第2版 感想

精神科面接マニュアル 第3版 作者: 張賢徳,池田健,近藤伸介 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル 発売日: 2013/10/31 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 今出ているのは第三版ですね。 精神科では面接が非…

春日武彦 援助者必携 はじめての精神科 第2版 感想

はじめての精神科―援助者必携 作者: 春日武彦 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2011/12 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (1件) を見る 春日先生は個人的に、精神科界の筒井康隆氏と思ってます。軽妙な文章ながらウィットで毒を孕ん…

宮内倫也 精神科臨床Q&A for ビギナーズ:外来診療の疑問・悩みにお答えします! 感想

精神科臨床Q&A for ビギナーズ: 外来診療の疑問・悩みにお答えします! 作者: 宮内倫也 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2016/08/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る この本の基本読者層は若手精神科医向けと明言があり、看護師向けではない…

新版こころ病む人を支えるコツ 田原明夫 感想

新版こころ病む人を支えるコツ 作者: 田原明夫 出版社/メーカー: 解放出版社 発売日: 2007/10/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 「あなたは病気なのだから」「病気で入院しているのだから」「病院にはいろいろ…

こころの医療 宅配便 高木俊介 感想

こころの医療 宅配便 作者: 高木俊介 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2010/03/10 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (7件) を見る 文藝春秋から出版されてますが、京都大学出身の精神科医である高木俊介医師の、ACT-Kにつ…

フィッシュ!哲学 文献紹介

フィッシュ!哲学系記事、第5弾。だいぶ長くなってしまってます。 今回は色々な文献や論文を見てみようの回です。 あんまり多くの文献を見つけることは出来ませんでしたが・・・。 雑誌 看護 2006年9月 イキイキと働ける職場環境づくり 「フィッシュ!哲学」…

フィッシュ!おかわり-オフィスをもっとぴちぴちにする3つの秘訣 感想

フィッシュ!おかわり―オフィスをもっとぴちぴちにする3つの秘訣 作者: スティーブン・C・ランディン,ジョン・クリステンセン,青山陽子,ハリー・ポール 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/05/16 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 9回 この商品を含…

フィッシュ!実践篇 ぴちぴちオフィスの成功例一挙公開 感想

フィッシュ! 実践篇 ― ぴちぴちオフィスの成功例一挙公開 作者: スティーヴン・C.ランディン,ジョンクリステンセン,ハリーポール,相原真理子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2002/10/23 メディア: 単行本 購入: 10人 クリック: 24回 この商品を含むブロ…

フィッシュ!鮮度100% ぴちぴちオフィスの作り方 感想

フィッシュ!―鮮度100%ぴちぴちオフィスのつくり方作者: スティーヴン・C・ランディン,ジョン・クリステンセン,ハリー・ポール,相原真理子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2000/12/19メディア: 単行本購入: 32人 クリック: 218回この商品を含むブログ (53…

フィッシュ!の導入と実践ガイド 感想

フィッシュ!の導入と実践ガイド―看護組織の活性化と変革へ作者: 東京慈恵会医科大学附属病院,小路美喜子出版社/メーカー: 日本看護協会出版会発売日: 2012/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見るいまさらながら、看護の世界で一時期ブームになってい…

森田ゆり しつけと体罰 、 ドメスティック・バイオレンス 感想

しつけと体罰―子どもの内なる力を育てる道すじ 作者: 森田ゆり 出版社/メーカー: 童話館出版 発売日: 2003/04 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 39回 この商品を含むブログ (5件) を見る ドメスティック・バイオレンス―愛が暴力に変わるとき (小学館文…

子どもの権利について

前回の記事は、子どもを守るために、という視点で親が知っておくべき義務や知識、情報リテラシーということでしたが 今回の記事は子どもの権利についてです。今、森田ゆり氏の著書を知り合いから推薦してもらい読んでいます。 また読了後感想を述べようと思…

各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと 感想

各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと作者: 宋美玄,姜昌勲,NATROM,森戸やすみ,堀成美,Dr.Koala,猪熊弘子,成田崇信,畝山智香子,松本俊彦,内田良,原田実,菊池誠出版社/メーカー: 株式会社メタモル出版発売日: 2016/07/25メディア: 単…

看護研究のテーマなににしよう

もう1ヶ月経ってるんですか。驚きました。 今回はただの呟きです。 来年度になるとおそらく看護研究が始まると思うのですが、今先取りで研究テーマを何にしようか、って考えています。 近頃の病棟では身体的暴力や、セクシャルハラスメント、パワーハラスメ…

WRAPを始める! 感想

買ってすぐに読み終えてはいました。そのあとすぐ自分のWRAP作成に取り組んでて、感想を書くのを忘れてました。 WRAP自体については、以前簡単にですが記事にしましたので省略します。 http://sakatie.hatenablog.com/entries/2016/09/29 WRAPを始める!―精神…

健常者のスペクトラム

アスペルガー症候群や広汎性発達障害が自閉症スペクトラム(ASD)に統合されて久しいです。これ、単に精神疾患に限らず、スペクトラムは存在するように感じます。 例えば、ついうっかりとしたミスや見落としは人は誰でもすると思います。病的な程の繰り返し…

栗原類 発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由 感想

楽しみにしていた本が発売されました。 タイトル通り、栗原類氏が語る発達障害の本です。 発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由 作者: 栗原類 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/10/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る …

WRAP体験クラスに参加しました

9月に当院にて、WRAP体験クラスが開かれました。 「WRAPってなに?・・・そういえば、精神科看護の雑誌に連載があったな。増川ねてるさんって人が連載してたような・・・。」くらいの、前知識もなく、大変ふわふわした気持ちで参加しました。 参加した理由も…

ユマニチュード入門 本田美和子ほか 感想

ユマニチュード入門 作者: 本田美和子,ロゼットマレスコッティ,イヴジネスト 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2014/06/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る 読み終えましたので、備忘録的に感想を記載します。 以前の記事にもある程度…

武井麻子 感情と看護 感想

感情と看護―人とのかかわりを職業とすることの意味 (シリーズ ケアをひらく) 作者: 武井麻子 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2001/03/01 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (13件) を見る やっと読み終えました。読む時間…

認知症合併の精神疾患患者さんとユマニチュード

受け持ち患者さんに、認知症を合併した患者さんがいます。 高齢で難聴もあり、幻聴もあり、性格は頑固で、なかなか対応困難な事例だなと感じていました。配薬をすると、口に含んで吐き出したり、コップの水をスタッフにかけたり。なかなか大変でした。 正直…

全然書けてませんね

まとまってブログを書く時間がほしいのですが、なかなか・・取れませんね。 今日も備忘録みたいなこと書きます。現在2つ課題を抱えてまして、 一つは【感情と看護】について。 もう一つは【職場の人間関係・ストレス発散方法】について。【感情と看護】 武井…

最近思うこと

時間がなくて記事をかけないので、 最近感じてることをメモしておきます また時間ができたら調べたり、まとめたりできればなあ。【若年精神障害者の社会性スキル、対人技術】 対人関係で発症することが多い印象です。 SSTとかもうちょっときちんと勉強したい…

精神科領域にある法と人権について5

2001年(平成13年) 大阪教育大付属池田小事件が発生しました。 犯人には精神科病院に入院していた歴があり、責任能力の問題が注目されました。 2度の精神鑑定で人格障害と判定され、責任能力を認める結果となり、死刑判決を受けました。犯人は前科の…