精神看護「まごころ草とばいきん草」

精神看護に関する自分なりの覚書

リカバリー・退院支援・地域連携のための ストレングスモデル実践活用術 萱間真美 感想

リカバリー・退院支援・地域連携のための ストレングスモデル実践活用術 作者: 萱間真美 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2016/06/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る リカバリーの勉強の強化期間第2弾です。 これ、去年の6月に発売された…

リカバリーの学校の教科書 感想

リカバリーの学校の教科書: 精神疾患があっても充実した人生を送れます! 作者: 飯野雄治,中原さとみ 出版社/メーカー: EDITEX 発売日: 2012/09/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 自主的にリカバリーについての学び強化期間です。まずは当事者…

中動態の世界 意思と責任の考古学(シリーズケアをひらく) 國分功一郎 感想

中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく) 作者: 國分功一郎 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2017/03/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る シリーズケアをひらくから出ているので、読みやすい本かと思っていたら本格…

看護研究についての自己学習ノートその5

続きです。 1)研究テーマ2)研究の動機3)研究の背景4)目的5)意義6)研究方法7)文献8)作業計画 今回の記事でようやく終わると思います。長々と申し訳ありません。 テーマを決め、動機を振り返り、背景を知って目的と意義を見定めたならば、あと…

子どものための精神医学 滝川一廣 感想 その2

sakatie.hatenablog.com 前回記事の続きです。 第6章までで、こころについての考え方、精神医学として科学的な態度、診断について、そしてピアジェとフロイトによって精神発達のものさしを知ることができました。 これから精神発達についての理解と、今私達…

子どものための精神医学 滝川一廣 感想 その1

子どものための精神医学 作者: 滝川一廣 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2017/03/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 発売日すぐに買って、日々手を出して、やっと読み終わりました。ちょうど1ヶ月位かかりました。第2刷も決定したそうです…

看護研究についての自己学習ノートその4

続きです。 1)研究テーマ2)研究の動機3)研究の背景4)目的5)意義6)研究方法7)文献8)作業計画 今回の記事では4)目的 5)意義について話せればと思います。 前回の記事を参考に、ちょろっと論文を探してみましたでしょうか?論文は、今まで…

看護研究についての自己学習ノートその3

続きです。 1)研究テーマ 2)研究の動機 3)研究の背景 4)目的 5)意義 6)研究方法 7)文献 8)作業計画 この記事では前回の予告と違って、3)研究の背景だけ説明していこうと思います。 合わせて研究の背景を説明するために、文献検索の必要性…

看護研究についての自己学習ノートその2

というわけで、この記事から、前回の看護研究についての自己学習ノートその1から内容を引き継いで、雛形をひとつひとつ説明していきます。今回の記事では1)研究テーマ2)研究の動機、の二つを解説します。 1)研究テーマ 2)研究の動機 3)研究の背景…

看護研究についての自己学習ノートその1

看護における研究 作者: 南裕子 出版社/メーカー: 日本看護協会出版会 発売日: 2008/12 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る 看護研究といえば、この本が名著でしょう。とりあえず買っておくことをお勧めします。圧倒的内容量と整理…

京大のシンポジウムに参加してきました -イヴジネストさんのユマニチュードを軸に-

「孤立防止のための自助・互助強化プログラム開発」プロジェクト 2016年度シンポジウム 認知症ケアを問い直す: 人間らしくあるということ -ユマニチュード- — 京都大学 知人の紹介でこんな素敵なシンポジウムがあることを知り、参加してきました。 感想を…

精神科面接マニュアル 第2版 感想

精神科面接マニュアル 第3版 作者: 張賢徳,池田健,近藤伸介 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル 発売日: 2013/10/31 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 今出ているのは第三版ですね。 精神科では面接が非…

春日武彦 援助者必携 はじめての精神科 第2版 感想

はじめての精神科―援助者必携 作者: 春日武彦 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2011/12 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (1件) を見る 春日先生は個人的に、精神科界の筒井康隆氏と思ってます。軽妙な文章ながらウィットで毒を孕ん…

宮内倫也 精神科臨床Q&A for ビギナーズ:外来診療の疑問・悩みにお答えします! 感想

精神科臨床Q&A for ビギナーズ: 外来診療の疑問・悩みにお答えします! 作者: 宮内倫也 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2016/08/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る この本の基本読者層は若手精神科医向けと明言があり、看護師向けではない…

新版こころ病む人を支えるコツ 田原明夫 感想

新版こころ病む人を支えるコツ 作者: 田原明夫 出版社/メーカー: 解放出版社 発売日: 2007/10/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 「あなたは病気なのだから」「病気で入院しているのだから」「病院にはいろいろ…

こころの医療 宅配便 高木俊介 感想

こころの医療 宅配便 作者: 高木俊介 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2010/03/10 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (7件) を見る 文藝春秋から出版されてますが、京都大学出身の精神科医である高木俊介医師の、ACT-Kにつ…

フィッシュ!哲学 文献紹介

フィッシュ!哲学系記事、第5弾。だいぶ長くなってしまってます。 今回は色々な文献や論文を見てみようの回です。 あんまり多くの文献を見つけることは出来ませんでしたが・・・。 雑誌 看護 2006年9月 イキイキと働ける職場環境づくり 「フィッシュ!哲学」…

フィッシュ!おかわり-オフィスをもっとぴちぴちにする3つの秘訣 感想

フィッシュ!おかわり―オフィスをもっとぴちぴちにする3つの秘訣 作者: スティーブン・C・ランディン,ジョン・クリステンセン,青山陽子,ハリー・ポール 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/05/16 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 9回 この商品を含…

フィッシュ!実践篇 ぴちぴちオフィスの成功例一挙公開 感想

フィッシュ! 実践篇 ― ぴちぴちオフィスの成功例一挙公開 作者: スティーヴン・C.ランディン,ジョンクリステンセン,ハリーポール,相原真理子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2002/10/23 メディア: 単行本 購入: 10人 クリック: 24回 この商品を含むブロ…

フィッシュ!鮮度100% ぴちぴちオフィスの作り方 感想

フィッシュ!―鮮度100%ぴちぴちオフィスのつくり方作者: スティーヴン・C・ランディン,ジョン・クリステンセン,ハリー・ポール,相原真理子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2000/12/19メディア: 単行本購入: 32人 クリック: 218回この商品を含むブログ (53…

フィッシュ!の導入と実践ガイド 感想

フィッシュ!の導入と実践ガイド―看護組織の活性化と変革へ作者: 東京慈恵会医科大学附属病院,小路美喜子出版社/メーカー: 日本看護協会出版会発売日: 2012/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見るいまさらながら、看護の世界で一時期ブームになってい…

森田ゆり しつけと体罰 、 ドメスティック・バイオレンス 感想

しつけと体罰―子どもの内なる力を育てる道すじ 作者: 森田ゆり 出版社/メーカー: 童話館出版 発売日: 2003/04 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 39回 この商品を含むブログ (5件) を見る ドメスティック・バイオレンス―愛が暴力に変わるとき (小学館文…

子どもの権利について

前回の記事は、子どもを守るために、という視点で親が知っておくべき義務や知識、情報リテラシーということでしたが 今回の記事は子どもの権利についてです。今、森田ゆり氏の著書を知り合いから推薦してもらい読んでいます。 また読了後感想を述べようと思…

各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと 感想

各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと作者: 宋美玄,姜昌勲,NATROM,森戸やすみ,堀成美,Dr.Koala,猪熊弘子,成田崇信,畝山智香子,松本俊彦,内田良,原田実,菊池誠出版社/メーカー: 株式会社メタモル出版発売日: 2016/07/25メディア: 単…

看護研究のテーマなににしよう

もう1ヶ月経ってるんですか。驚きました。 今回はただの呟きです。 来年度になるとおそらく看護研究が始まると思うのですが、今先取りで研究テーマを何にしようか、って考えています。 近頃の病棟では身体的暴力や、セクシャルハラスメント、パワーハラスメ…

WRAPを始める! 感想

買ってすぐに読み終えてはいました。そのあとすぐ自分のWRAP作成に取り組んでて、感想を書くのを忘れてました。 WRAP自体については、以前簡単にですが記事にしましたので省略します。 http://sakatie.hatenablog.com/entries/2016/09/29 WRAPを始める!―精神…

健常者のスペクトラム

アスペルガー症候群や広汎性発達障害が自閉症スペクトラム(ASD)に統合されて久しいです。これ、単に精神疾患に限らず、スペクトラムは存在するように感じます。 例えば、ついうっかりとしたミスや見落としは人は誰でもすると思います。病的な程の繰り返し…

栗原類 発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由 感想

楽しみにしていた本が発売されました。 タイトル通り、栗原類氏が語る発達障害の本です。 発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由 作者: 栗原類 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/10/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る …

WRAP体験クラスに参加しました

9月に当院にて、WRAP体験クラスが開かれました。 「WRAPってなに?・・・そういえば、精神科看護の雑誌に連載があったな。増川ねてるさんって人が連載してたような・・・。」くらいの、前知識もなく、大変ふわふわした気持ちで参加しました。 参加した理由も…

ユマニチュード入門 本田美和子ほか 感想

ユマニチュード入門 作者: 本田美和子,ロゼットマレスコッティ,イヴジネスト 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2014/06/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る 読み終えましたので、備忘録的に感想を記載します。 以前の記事にもある程度…

武井麻子 感情と看護 感想

感情と看護―人とのかかわりを職業とすることの意味 (シリーズ ケアをひらく) 作者: 武井麻子 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2001/03/01 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (13件) を見る やっと読み終えました。読む時間…

認知症合併の精神疾患患者さんとユマニチュード

受け持ち患者さんに、認知症を合併した患者さんがいます。 高齢で難聴もあり、幻聴もあり、性格は頑固で、なかなか対応困難な事例だなと感じていました。配薬をすると、口に含んで吐き出したり、コップの水をスタッフにかけたり。なかなか大変でした。 正直…

全然書けてませんね

まとまってブログを書く時間がほしいのですが、なかなか・・取れませんね。 今日も備忘録みたいなこと書きます。現在2つ課題を抱えてまして、 一つは【感情と看護】について。 もう一つは【職場の人間関係・ストレス発散方法】について。【感情と看護】 武井…

最近思うこと

時間がなくて記事をかけないので、 最近感じてることをメモしておきます また時間ができたら調べたり、まとめたりできればなあ。【若年精神障害者の社会性スキル、対人技術】 対人関係で発症することが多い印象です。 SSTとかもうちょっときちんと勉強したい…

精神科領域にある法と人権について5

2001年(平成13年) 大阪教育大付属池田小事件が発生しました。 犯人には精神科病院に入院していた歴があり、責任能力の問題が注目されました。 2度の精神鑑定で人格障害と判定され、責任能力を認める結果となり、死刑判決を受けました。犯人は前科の…

精神科領域にある法と人権について4

1987年(昭和62年)の精神保健法は、 「人権擁護と社会復帰の促進を主眼とした法改正」となっており、87年経ってはじめて精神疾患のある人の人権について提言されるようになりました。 ・本人の同意にもとづく任意入院制度の創設(ここで初めて法定…

精神科領域にある法と人権について3

1964年(昭和39年) ライシャワー事件が発生しました。 ライシャワーさんは米国の駐日大使で、生まれて16歳まで日本で過ごしており、その後アメリカ国籍を選択された方で、日本のことを一定以上理解し、尽くしてきた方でした。 その方が19歳の統合…

精神科領域にある法と人権について2

精神病院法によって徐々に病床数は増え、2万5千床まで増加しましたが、第2次世界大戦により4千床まで病床数は減少してしまいました。単に病床数を増やすだけでなんの意味があるんだ、というようなのが今の考えですが、当時は統合失調症などの精神疾患に…

精神科領域にある法と人権について1

精神看護と言うのはなんだかややこしく、身体科と違って患者さん・利用者さんだけを考えているわけではないようです。 家族のことはもちろん考えています。それだけではなく、治安や地域の安全といった、公衆衛生的な考え方も取り入れられ考えられています。…

アサーションについて

アサーションとは、超ざっくりと要約すると「自分もOK 相手もOK」となるようなコミュニケーションと習いました。私自身、アサーションについて全然わかってませんので、この記事は今の私の知識を整理する、くらいなスタンスでいきます。 いろいろ調べてわか…

医療安全について3

医療事故の要因は、財団法人日本医療機能評価機構医療事故防止事業部よりざっくりデータを引っ張ってくると、確認を怠った15.2% 観察を怠った14.9% 判断を誤った14.3%と、55.1%が確認や観察不足であり、 技術的な要因による医療事故は10%前後です。 その他35…

医療安全について2

初心者と熟練者のエラーの違いは、下記の通りです。・初心者 知覚したことの何が大事かの取捨選択が下手 円滑な想起ができない 予測の幅が狭い 不要なことをしないことが下手 割り込みがあると全体が乱れてしまう・熟練者 仕事の内容をよく知っている→憶測に…

医療安全について1

一般に、医療に対する期待は大きく、「医療は安全に決まっている」「病気は必ず治せる」「命を永らえさせてくれる」と思われています。 ルート確保を一発で決めなければ、「何度も刺しやがって」などという思いが自然と起きがちです。しかしながら、医療現場…