精神科看護「まごころ草とばいきん草」

精神科看護「まごころ草とばいきん草」

精神科看護に関する自分なりの覚書

京大のシンポジウムに参加してきました -イヴジネストさんのユマニチュードを軸に-

「孤立防止のための自助・互助強化プログラム開発」プロジェクト 2016年度シンポジウム 認知症ケアを問い直す: 人間らしくあるということ -ユマニチュード- — 京都大学

知人の紹介でこんな素敵なシンポジウムがあることを知り、参加してきました。

感想を書いたのちに、内容を載せていきたいと思います。

先に内容を書いたらそれだけで6000文字越えました。会が13時から17時過ぎまであったのでね・・・。

 

1)本田美和子さん

ユマニチュードの簡単な紹介と、現在研究されている内容についての言及がありました。個人的にうれしく思うのが、発達障害児にユマニチュードを使用するという研究と、2時間だけの講習を受けた家族を3ヶ月追跡したものでした。

体感的に思うのですが、ユマニチュードの技術は認知症の高齢者だけに適応されるものではないと感じています。一番の理由はユマニチュードが常に送っているメッセージが「あなたのことを大切にしていますよ」と、相手にわかるようにしていること。それは認知症の高齢者だけに求められているものじゃないと思います。精神科でも求められています。だから、ユマニチュードの形式的な部分というよりも哲学的な部分で活用できるんじゃないかと思っています。アイコンタクトによってオキシトシンの分泌が増え、コミュニケーション能力の改善などにつながるという研究結果も出ていますしね。発達障害オキシトシンの関係も深いものですし。大切なことの一つと思います。

これからもぜひ研究を続けていただきたいと思います。

 

2)イヴジネストさん

写真や映像の見た目どおりです。なんだかちょっとマスコット的で愛らしい、という第一印象。

講演の内容は、著書と大きくずれたことはなく、どれも大切で納得のいくことです。ユマニチュードの経緯や意義、方法、効果などを映像を交えて90分話していただけました。

実際に目の前にして同時通訳のフランス語ではありますが、講演をしてもらうと、伝わるものがありますね。本を読んでいるだけでは感じられない気持ちや感覚を持って帰ることができました。

内容としては特に響いたのが哲学的な面でした。フランスはご存知の通り自由・平等・博愛の国です。それはユマニチュードにも息づいています。思ったとおりのことを出来るということ、人権的にかかわってもらうということ、博愛の精神を持って慈愛的にかかわってもらうということが大切と繰り返し話されていました。人権という言葉も、フランスが発祥と仰られていました。

ユマニチュードはフランスで40年ほど行われているもので、日本にきたのは2014年から。まだ3年程度しか経っていませんが、少しずつ浸透しているようです。ユマニチュードは技術的なかかわりの部分だけではなく、文化的にどういう意味のある行動か、ということを考えていく必要があります。乾杯、と言って杯を渡せば飲みますし、うれしそうな笑顔で挨拶をすれば、敵意のないことが伝わります。

文化的に、社会的に日本ではどのようにかかわっていくのがいいのか、ということが今後の模索課題になるかもしれません。

イヴさんは言っていましたが、認知症患者は物陰に隠れて私たちを驚かしたり、暴力を振るったりしてやろうという計画性はないといいます。計画性、時間が失われた病気だからです。もし攻撃的になっているのなら、それは私たちの関わりの中に行動の種があったということになります。師として学んでいく態度が大切と伝えていました。

 

3)医療福祉学からみたユマニチュード

ユマニチュードが何故いま受け入れられているかということを考えられ、その結論が、認知症のケアの現場では充足感がなく、まるで砂漠のようであり、ユマニチュードはその中のオアシスとなりえるということが指摘されており、なるほど確かにその通りだなと感じました。

オレンジプランの中で、認知症患者の介護者へのケアや技術の提供が必要といわれていますが、ユマニチュードはそれになりえるのではないかという指摘がありました。確かにその通りで、他にもいくつかの方が言われていますがユマニチュードをすることによって、ケア提供者自体も充足感を得られ、成長につながることやバーンアウトが防げることが明らかになっています。とても意味のある事といえます。

 

4)心理学からみたユマニチュード

内容もとっても良かったんですが、とにかく印象に残ったのが、本田美和子さんがほぼ日の著者の一人だったという情報です。帰って調べてみると・・・。

ほぼ日刊イトイ新聞 - お医者さんと患者さん。

おお。ほんとだ。ほぼ日書いてる。びっくり。

 

5)情報科学から見たユマニチュード

講演者の方は工学の人で、ケアの見える化の手助けとしてウェアラブル装置の開発について講演されていました。

内容は純粋に面白く、また医療系の世界だけでとどまっていてはこういう情報は得られ難いので、ありがたいなあと思いながら聞いていました。

見える化って難しいですよね。精神科のケアを見える化するなら、どんなことが挙げられるんだろう・・・?

 

そんな感じのシンポジウムでした。更にびっくりなのが、これが無料ということ。京大はやっぱりすごい。また機会を見つけて遊びにいこう。

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以下、シンポジウムの内容を覚書。

 

1)本田美和子さん

まず映像。認知症患者さん、70代くらい女性、本人は13歳とか33歳とかと思っている。

ストレッチャー浴を受けているが叫んでいる。(虐待のようにも見えるシーン)

次に。同じ方。椅子に座ってシャワー浴を受けている。穏やかな様子。

→ユマニチュードのかかわりによってこうも変化が見られるという映像。

 

認知症の有病率は85歳以上では30%を超える。また年齢層も寿命が延びている

認知症高齢者とのかかわりを考え直す必要がある。

 

フランスでは、40年来ユマニチュード技術が作られている。日本では本田美和子さんが取り入れ、2013年には新聞で紹介された。(当時は魔法の、と言われていたがあくまで技術と反論されていた)

 

日本では現在様々なユマニチュードを活用したかかわりの研究が行われている

発達障害児の適応チャレンジなど

 

ユマニチュードは「あなたは大切な存在」と、相手に理解できる形で伝える技術。

相手だけに効果があるわけではない。ケアする側にも効果がある。

 

宗形初枝氏ほか 2015年5月、日本認知症ケア学会。認知症周辺の問題行動がユマニチュードで減少したと研究結果あり。引き続いてケア担当者が患者の変化に敏感になることがわかった。

別の研究では同発表、伊東美緒氏ほかではバーンアウトスケールの低下が認められた。→すなわちユマニチュードの導入により、ケア提供者はやりがいをもって、より敏感に、能力の向上と就労継続効果が認められるとも示唆される。

 

またフランスの研究結果ではあるが、研修では190万円かかるも、3800万円の医療費削減が実現された(抗精神薬使用率40%低下、救急搬送など緊急対応58%低下となる)。そのため費用対効果は認められる。

 

また家族研究。現在進行形の研究ではあるが。認知症患者を抱える家族に対し、わずか2時間のユマニチュード研修を行い、毎週1センテンスのみはがきで振り帰りを行う(今週は目を見る、みてますか、くらい軽いもの)。その結果を3か月追跡をした結果、介護者が感じている負荷は13ポイントから10ポイントに低下し、BPSDの頻度等の減少も見られたと。

 

2)イヴ・ジネストさん

レスリングをやっていて、スポーツを専攻。患者を搬送や移乗するといったテーマにて病院に行ったが、全く思っていたことと違っていた。病院は健康を取り戻す場所と思っていたが、ベッドに縛り付けている。健康のためには体を動かすべきだが、体を動かさないように指導されている。ケアと称して褥瘡ケアでは、動かないでください、我慢してください、と。カルチャーショックでした。ユマニチュードを導入すると、14年寝たきりの人を車いすに乗せることができます。

 

ここで哲学のことです。フランスでは、人権という言葉が生まれました。みなさんは自由は大切にされていますか。平等であるべきですか。博愛の精神は大切と思っていますか。そうですか、嬉しく思います。では。この中で患者を抑制したことある人はいますか。はい、医療者は100%なんです。(映像:タッチガードをされた認知症患者。マグネットを回しいじりながら「看護師さん、外して!」)これは、先ほど皆さんが大事にされていたことが、哲学が実行されている現場でしょうか。言うは易いが行うのはむつかしいですね。

(入浴の映像。叫んでいる患者、業務を遂行するスタッフ)どうでしょうか。

 

ここで皆さんに質問です。この中に午前2時に患者さんをお風呂に入れたことある人いますか。いませんね。私はあります。その認知症の人はもともと看護師で、夜勤前にシャワーを浴びようと思って私に話しかけてきました。だから時間的には変なことを言っているわけではないんです。ただ、病院の組織的に仕組み的にそれが難しいだけ。

 

逆にみなさんは日中無理やりお風呂に入れることありますね。半ば虐待ともとられるような様相です。ユマニチュードに力を入れた病院では、24時間いつでもお風呂に入れます。食事もとれます。レクリエーションが行われます。素晴らしい。

 

私が本田さんからの希望で日本に来た時、挨拶としてハグをしてキスをしました。するととても驚かれたことを覚えています。

果たしてフランス生まれのユマニチュードは日本で適応できるのでしょうか・・・?不安がよぎりました。(映像。80代女性、認知症。ベッドに寝たきりだったがユマニチュード的関わりによって疎通が見られ、口頭指示で片手をあげられるようになる)大丈夫でした。日本人も人間でした。(笑)

 

【見る】

ユマニチュードの基本で大事なことですが、目を見て話しかけることは本当に大事です。研究結果から、目を合わせることによって脳が刺激され、オキシトシンが分泌されることが分かっています。目を合わせ、ユマニチュード的に関わった時、相手の脳では革命が起きます。様々な化学反応が起こり、脳内はニューロンが活発化。電気信号が激しく駆け巡ります。その結果、今まで想像できなかったような疎通をとり会話をすることが出来るようになるのです。

 

【話す】

また目を見るだけではなく、話しかけることも重要です。ずっと話しかけるんです。ただ、一方的に話しかけるだけでは疲れてしまいますね。だからユマニチュードでは「オートフィードバック」を技術として開発しました。端的に言えばケアの実況中継です。常に行なっていることを話しかけることで話し続けることが可能となります。

 

【触れる】

触れることも大事です。(最前列で話を聞いていた女性を教壇に誘い、)例えば肩に腕を乗せる。これはフランスでは親密さを表し、”友人関係なのかな”と思わせます。

次に腕を絡めます。より仲良さが強調されます。そして手を握る。大切にされているというメッセージになります。ここで、手を絡めると・・・(恋人繋ぎ)。わお。(笑)

ただ注意して下さい。この手をそっと手首を握る形にしますと、罰しているメッセージになります。悪いことをして連行されているようですね。どうもありがとう。

触れることだけで様々なメッセージがあることを理解して下さい。そして積極的に触れてください。

 

【立つ】

それによって立つことにつながります。(映像。80代女性。暴力的。元モデル。最初の映像ではスタッフに暴力的な様子。次の映像ではドレスアップされ階段を登っている。)どうでしょう。その人を見て話し触れることでその人の事が分かり、その人の求めていることが実現できます。(映像。上記の女性がぱっと見亡くなっている様子)たった15分前までこんな状態でしたよ。立つことの意味、わかりますか?

 

日本人でも同じです。水分摂取が十分できない人と聞いたある人。何が好きな飲み物か聞いてみると、ココアだそう。ただの水じゃ飲まないだろうと思ってすぐにココアを2缶買ってきました。それを開け、「カンパーイ!」と繰り返します。8回ほど乾杯をすれば全部飲めました。日本人だから乾杯が水分摂取につながるわけですね。社会的な意味合いです。

人と人とのきずなが大事なんです。人は食べる生き物です。動物とは違い、分け合って食べます。乾杯も同じです。そういう哲学がユマニチュードなんです。

 

人は、生物学的に出産が第一の誕生です。しかしそれだけでは生きていけません。私たち社会の中に受け入れてもらうことで第二の誕生となるのです。見て、話しかけ、触れ、そして自然と立つように・・・ユマニチュードでは、高齢者にそれと同じプロセスを行います。すなわち、第三の誕生をするわけです。

 

ルーマニアでは、ある孤児院の事がニュースになりました。全く愛情をかけられていない子供たちが大勢いました。その子供たちはまるで自閉症のようなそぶりを見せます。脳のMRI画像では確かに脳の萎縮が認められます。この子たちは先天性のものだったのでしょうか。

その後愛情をもって養子として育てられた子供たち。再度脳のMRIを見ると、なんと委縮していた脳が改善していたのです。社会的に愛情をもって受け入れられたことが脳の成長を促したのです。ユマニチュードもそうです。高齢者の脳に、成長を促せます。

 

ユマニチュードの研修を受けると、25人分のコミュニケーション能力が身につけられます。会話、アイコンタクト、触れていること、を数値化した研究結果でそのケアの定量化を現在研究しています。その結果が、ユマニチュード的に関わることによって25人分ものコミュニケーション量に増加したことが分かっています。

 

 3)医療福祉学から見るユマニチュード 清家理氏

ユマニチュードが受け入れられる背景には何があるのか・・・?→認知症の人のキュア&ケアで飢えているものがあるのでは?と考え、行動から結果の見えやすいユマニチュードはやりがい感や自尊感情の充足を得られやすいことから、たとえるなら砂漠の中の「オアシス」なのではないかと提言。

次に政策に言及。新オレンジプランには「認知症の人の介護者への支援」や「認知症の人やその家族の視点の重視」があげられています。ユマニチュードの関わりはそこにも手が届くのではないか。

次にWHO提唱ではadvocating for an evidence-based approachとあり、根拠に基づいた関わりが重要だと述べられています。

現状、病院機能分化が進んでおり、患者さんの個人的な嗜好や「こんな風に関わると嬉しい」などと言った細かいデータは申し送られなくなってきている。その暇がない。

仕事要求度ーコントロールモデルと情緒消耗感のグラフで見れば、仕事の要求度は髙もコントロール感が得られず、現場はしんどい思いをしている状態と考えられます。

研修・教育では医師、看護師、介護福祉リハ系、介護当事者、地域住民すべての人にユマニチュードという関わりが当てはまり、ユマニチュードは全部を網羅できる可能性があることを示唆しています。

ただ、科学的根拠はどうでしょう。ユマニチュードは科学的でしょうか。

だからこそ現在ユマニチュードを研究することによって科学的根拠をもって、上記に述べた可能性を考慮していく段階だと言えるのではないでしょうか。

 

 4)心理学から見たユマニチュード 吉川左紀子センター長

私がユマニチュードを知ったのはほんとに偶然で、ある日本屋をぶらぶらしているとほぼ日で連載していた本田美和子さんの本があって、ファンだったので著者買いしたのがユマニチュードだったということです。

ユマニチュードは心理から見ても本当に優れた対人コミュニケーションの技法と思います。瞬時に察知される視覚、少し時間を経て察知される触覚、それらを統合する聴覚に総合的に関わる方法がユマニチュードです。さらにすべての情報に矛盾やねじれがないことも特徴で、すべてのメッセージがポジティブな情報というのが素晴らしいと思います。

最近心理学でホットなのがポジティブ心理学ですが、ユマニチュードはその実践をしているとも言えます。また、ケアの始まりと終わりをきちんと伝えていることも良いことで、心地よいケアを提供することを繰り返す、という蓄積の体験がそこで生まれることも素晴らしいと思います。さらに良いことはケアする人の心を育てる効果があることも見逃せません。ケア提供者の自尊心感情にも良い効果が認められます。

心理の世界では有名なのですが、生後すぐの赤ちゃんは、親の表情をまねます。顔をしかめるとしかめるし、舌を出すと出します。これ、実は大人でもあるんです。うちの大学生でやっても、実験者が顔をしかめると被験者も顔をしかめます。実験者が笑顔になると被験者も笑います。(映像)どうでしょうか。大人にもこの共鳴・共感力を持っているわけですから、ユマニチュードのポジティブな関わりはそこに影響を与えているともいえるのではないでしょうか。

 

5)情報科学から見たユマニチュード 中澤篤志

イヴさんの講演の最後の方にもありましたが、私が関わっているのはケアの定量化です。元々画像の畑ですから、アイコンタクトの定量化に着手しています。ウェアラブル装置を開発し、目が合っていることをアルゴリズム機械学習で認識し、ジャイロセンサーで視線の角度を検知するという機械を試作しました。その結果非ユマニチュード技術者とユマニチュード技術者で明確なアイコンタクト回数の違いや視線の高さに違いが生まれました。確かにユマニチュード技術を学んだ人は述べられている通りの視線結果になったりしますし、また装置の確からしさが確かめられることとなりました。

工学的な面からはこのようにユマニチュードと関わっています。

 

6)質疑応答

1-攻撃的な人に対してユマニチュードは有効ですか?

aー有効です。映像をご覧ください。(映像。80代男性、非常に暴力的。すぐにスタッフに手を出す。イヴ氏が関わると、見事に穏やかとなる。次に心理士がイヴ氏の関わりを模倣して関わると、それでも見事に穏やかになる。心理士は初めて清拭を行ったが、穏やかに清拭を行えた。そればかりか、「次はいつ来るんだ?明日は来ないのか?明日来ないとなると、どうしたらいいんだ・・・?」と不安を表出したり、心理士を受け入れた意味のある発言まで見られた)どうでしょう。ユマニチュードは誰にでも出来る技術なんです。質問に答えれば、攻撃的な人に対してユマニチュードは有効です。

 

2-立って歩いて骨折した人。また歩かせる意味はありますか?

a-治療をしたと言うことは再び歩くと言うことではないでしょうか。当然ケースバイケースなので何とも言えないことではありますが。事実として、3週間寝たきりになると80%の筋力低下があります。歩かないことは健康を害します。これで答えでいいでしょうか。

(本田先生:補足としてユマニチュード=抑制を一切しない、ではありません。必要時には抑制をします。ただ、抑制によって何を失っているかを常に考えることが必要と私は考えています。)

 

3-現在の病院ではユマニチュードの導入は難しい点も多いです。どうやって変革していけばいいですか?

a-確かに難しい。ユマニチュードを個人で学べば、個人の技術は達人になります。けれども、構造的な問題が残ります。個人の技術が向上しても問題は解決しません。そこで提案として、私は院長や理事長、看護部長や経理担当などにもユマニチュードの技術を研修します。組織の上の人がその導入の意味や効果を理解しないと始まらないと思うからです。変革に臨んでください。

ドイツでは拘束は裁判官の許可がいります。拘束をせず過ごすためにはボランティアの協力が必要になります。ボランティアの研修も必要になります。ユマニチュードには人がいります。人がいれば抑制を外すことも出来ていきます。

 

4-重症の心身障害児にもユマニチュードは適応されている実績はありますか。

とてもたくさんあります。ユマニチュードは認知症高齢者の物だけではありません。精神障害者にも、発達障害児にも、そしてもちろん重症心身障害児にも適応できる技術です。なぜならユマニチュードとは「あなたを大切にしています」というメッセージを伝えることだからです。そこには博愛の精神があります。哲学です。頑張られてください。